

2018年5月6日計画 大久保利通の慰霊に反感
南洲墓地内に建立された供養塔と石碑 南洲墓地、原口会長不参加へ NHK大河ドラマ「西郷どん」放送で盛り上がる鹿児島県内に、わだかまりが残りそうな事態が起きている。西南之役官軍薩軍恩讐=おんしゅう=を越えての会(原口泉会長)は来月6日、鹿児島市の南洲墓地で戦没者の回向=えこう=(読経などで死者の冥福を祈る)を行う。同会は昨年9月に同地で石碑の除幕式を行っており、事務局は「西南戦争は国内最大の内戦で、日本人同士が戦った悲劇。当日は敵味方なく戦没者の冥福を祈りたい」とコメント。これに対し一部から、大久保利通を慰霊することに反感が出ており、原口会長は回向に不参加を表明した。 同会は市内の天台宗大雄山「南泉院」の宮下亮善住職(71)が事務局となり、2016年に南洲墓地内に戦没者を慰霊する石碑などを建立する計画を構想。有志らの寄付で石碑と供養塔を建立し、西南戦争から140年の17年9月23日に大久保利通と西郷隆盛のひ孫が参列して除幕式を行っていた。 建立された石碑には、戦没者を敵味方の別なく供養した島津家中興の祖・島津忠良(日新公)の博愛慈悲の精神を示すいろ